ネイルケア

爪の健康と病気の話 あなたがサロンワークでお客様に聞かなければいけない事

健康な爪とは

ネイルベットの色を見ると健康状態を知ることができます。健康な爪は、表面が滑らかでネイルベットは薄いピンク色です。静脈の流れが悪いとチアノーゼと言って赤紫になります。貧血だと白みがかった色になります。

例えばきちんとルースキューティクルの処理をして、ネイルの長さも整えられたネイルに 薄い透明ピンクのネイルはいつの時代もシンプルなブライダルネイルとして人気があります。とても、清潔で健康的なイメージですし、指輪交換の時の美しい写真を残すことができます。

施術前に絶対に行わなければならない事

マニキュア/ペディキュアをする前に、あなたの手とはお客様の手(足)や形を観察しててください。私は生徒とサロンで施術に入る前に必ず お客様に「今日具合の悪い所、又はアレルギーや糖尿病と言った所はありませんか?」と聞くように指導しています。それはお客様の打ち身や捻挫、発疹、糖尿病等を事前に知る必要があるからです。またお客様ご自身が気が付いていない場合もあるので下記の事を気をつけて観察してください。

  • 爪や周囲に炎症や化膿している部分はありませんか?
  • 出血個所はありませんか?
  • 水虫などの伝染病はありませんか?
  • 糖尿病などの持病はありませんか?

出血個所が見つかった場合

その部分には触らないように、また施術に入る事前にお客様に伝えましょう。キューティクルエリアや、かかとの靴擦れなどあなたが傷つけたと言われるトラブル防止のために。

糖尿病の方へ

日本にいた時にはサロンでも、ネイルの試験でも特に糖尿病の方への注意はなかったように思いますが、こちらでは大きな問題です。糖尿病→高血糖→抵抗力低下→感染症にかかりやすい→傷や出血など絶対にさせられない ということです。 糖尿病の方の割合は私のお客様で1/15位 いるような気がします。糖尿病のお客様には 前もって「糖尿病のお客様には出血による感染予防のために ニッパーは使わずバッファーでキューティクルの処理をしていますが、よろしいですね。と施術に入る前にお断りを入れます。

  • ニッパーは使わないでオレンジウッドスティックで押す
  • バッファーで優しくキューティクル処理をする。
  • 深爪はしない、とても短いネイルにしたい場合はファイルで下の皮膚を確認しながら短くしていく

水虫など他の人に移る可能性のある疾患

日本では医療機関への受診が必要な事を伝えて施術をお断りする。カナダでは自分を守る使い捨てのグローブ使い捨ての筆を使い、ダッペンディッシュなどに、マニキュア、ベース、トップなどを使用する量のみ移し 使用後は残りを捨てる。施術後は20分以上のツールの消毒、全ての机の上 又はペディキュアステーションの消毒で 今まで一度も他のお客様にも自分感染したことはありません。

他のお客様の前で「あなた水虫ですよ」などという事を言うのは絶対にやめましょう。こっそりと二人だけの時に伝えてあげましょう。

私たちはネイリストで医者ではないので、医療施設への受診を促すことはできても、診察はできません。

いろいろな爪の病気についてプロの方は検定の試験にもよく出るので、よこご存知だと思います。セルフネイラーの方も一度どのような病気があるのでネットなどで調べてみておいた方がいいと思います。

ポピュラーな知っておいてほしい爪の病気

  • 緑膿菌感染/グリーンネイル
  • 爪郭炎/オキニア
  • 爪縦裂症/オニコレクシス
  • 爪真菌症/オニコマイコーシス

以上の爪の病気は日本では施術ができないと サロンでお断りする病気です。 なぜならこれらの状態の爪の上に、アクリルやジェルを乗せてしまうと 病気が悪化してしまう場合が大きいですし、乗せたとしても 爪が割れたり、柔らかくなって動いてしまったり 結局下地がしっかりしていないものの上に何を乗せたとしても、通常の品質のネイルを作ることは困難なので もちが短くなります。

カナダのネイルサロンでHIV感染

2年前にこのような事件がありました。

2018年1月18日  オンタリオ州のネイルサロンの利用者が、肝炎やHIVに感染している恐れがあると同地区の保健局が発表、検診を受けるよう呼びかけている。保健局の感染病対策課は10日、同市ホワイト・オークス・モール内のネイルサロン、カリ・ネイルのマニキュアとペディキュアを利用したひとりが、B型肝炎に感染していることを公表。このサロンを昨年5月4日から今月5日までの間に利用した人に、肝炎(B型とC型)、およびHIV検査を受けるよう勧告している。 バンクーバ新報より引用

自分や相手が出血した場合は特に血液に触らない、触らせないようにして 絶対に感染がないように気を付けてください。

またサロン内には万が一大きくカットしてしまった、やけどをしてしまったなどの場合の為に応急処置セットを常置しておくことを強くお勧めします。カナダでは万が一薬品が目に入った時に目を洗浄できるようにサロンの1つの蛇口は目を洗える特別な蛇口になっています。常に先の予防を考えることはとても重要な事です。

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