ネイリストの日常

海外でのネイリストって?? どうしたらなれるの?

日本でいう「ネイリスト」という職業は、世界中で広く認知されています。その国によって言い方が変わります。エステシャンやネイルスペシャリストなどです。ネイリストは日本のみで使われている和製英語ですので、実際に海外でネイリストと言っても通用しませんのでお気を付けください。

この職業は海外でも非常に人気があり、仕事のチャンスは日本国内に限られません。そのため、海外で成功を収めたいと考える方も増えていますが、ネイリストの需要や、言語の違いなどについてわからないことが多いと思います。今回はそのあたりを海外生活15年の経験でお話させていただきます。

ビザ

日本人が海外で働くにはビザが必要

アメリカ

Jビザ

日本人に広くインターンシップで働く機会が与えられています。
Jビザはアメリカの企業で仕事体験や研修が出来る機会を提供する目的で設けられたビザで、Jビザを取得することによって、最長18ヶ月間アメリカで有給で働く事が出来ます。日系の美容関係の会社であればビザを発行してもらえます。

学生時代から現地で学ぶ

アメリカで美容師やネイリスト、エステティシャンなどの美容技術職に就くには、各州で認められたライセンス(資格)を取得する必要があります。これは、日本での美容師免許に相当します。ネイル技術を持っていない場合でも、現地の美容学校に通い、同時に語学スキルを向上させながら技術を習得する方法があります。

アメリカでは、大学(カレッジ)を卒業すると、1年間のOPT(Optional Practical Training)を申請することができる場合があります。これは、実務経験を積むための特別な許可です。ただし、学校や州によって要件やルールが異なるため、学校選びを検討する際には慎重に情報収集することが重要です。

要するに、アメリカで美容技術職に就くためには、州の要件を確認し、認可された学校で必要な技術と知識を学び、州のライセンスを取得するプロセスが必要です。また、留学生としてアメリカで学びつつ実務経験を積むためには、OPTなどのビザ関連の情報も把握することが大切です。

カナダ オンタリオ州編

私の住んでいるカナダはこちらも州によって規則が違いますが、トロントがあるオンタリオ州ではワーキングホリディビザや特定の学校で学ぶフルタイムの学生も働くことができます。行きたい学校がカナダ政府のプログラムに参加か確認してください。

その他のアジア

中国やマレーシアやタイなどは比較的日本人は就労ビザが取りやすい国としれています。

フィリピン

東南アジアの国で、特に日本からアクセスが容易で、3~4時間の飛行で行き来できることから、日本人にとって魅力的な国の一つです。気候は温暖で、生活費が比較的安いため、日本人にとって居住しやすい環境が整っています。また、フィリピンは英語が広く通用する国であり、コミュニケーションに困ることは少ないでしょう。特にセブ島は英語留学で知名度が高い地域です。

タイ

で永住権を取得するには、いくつかの方法があります。就労ビザ、配偶者ビザ、投資ビザ、特殊技能ビザなどを活用し、最低3年間タイに滞在する必要があります。一般的に、就労ビザや配偶者ビザを取得し、その後永住権を申請する方法が一般的です。

就職情報 仕事探し

ネット情報

今はインターネットですぐに調べることができます。現地にいなくてもその店やサロンの情報を得ることもできますし、給与の提示もされていることが多いです。雇用側もネットで「この情報が嘘だった」などと悪いうわさを出されては困るので、働く側も守られている時代なのではないでしょうか。

飛び込み

もし、自分が必ず働きたい場所を見つけた場合、英語の履歴書と作品の写真などを持って、控えめにアプローチすることも有効な手段です。ただし、注意すべきポイントがあります。相手が営業中である可能性を考慮し、彼らの業務に邪魔にならないよう心がけましょう。自己アピールを過度に強調しないことが大切です。相手に「時間があるときにご覧いただけると嬉しいです」と伝え、実際のネイルサンプルなどを持ち込むのではなく、アピールの写真にとどめておくことが良いでしょう。興味を持った相手は、あなたの連絡先やインスタグラムなどを参照し、必要であれば連絡を取ってくるでしょう。

身だしなみに気をつけて

履歴書を私に行く時でも、あなたは見られています。スエットパンツや乱れた髪、汚れた爪では美容を仕事にしている方から興味がもたれるかが疑問です。気をつけてください。

英語力は必要か?

お店やサロン、オーナーによって違います。日系オーナーであれば英語力がなくても、徐々に慣れて行ける場所もあります。

通常にアメリカ人やカナダ人に混ざって一緒に働く場合英語力は必要になってきます。働いているスタッフ同士のコミュニケーションにも必要だからです。「ここをこうしてほしい」とか「週末何するの?」など全く話ができなければ難しいですし、万が一病気になって出勤できない時なども困ります。

去年ウクライナからの移民の美容師とエステシャンが全く英語が話せなかったけれど、オーナーが雇い入れ、Googleを使ってお客様とスタッフとも会話をしました。その時お客様もウクライナの情勢を理解していたました。現在も一緒に働いていますが、今ではGoogleを使わなくてもある程度の会話ができるようになりました。

語学力より必要なものは礼儀

語学力よりも重要な要素は礼儀と言えます。私はこれまで多くの学生や新入社員と協力してきました。特にカナダでは多様な移民が暮らしており、アクセントや語学力に課題を抱える人も少なくありませんでした。しかし、働きやすいと感じる人々は、以下のような特徴を持っていることが多いです。

1. 笑顔を絶やさない。
2. “ありがとう”と感謝の言葉をすぐに口にする。
3. 行動が迅速で、プロアクティブである。
4. 怠けず、職務を真面目に遂行する。
5. 自分から見ても、他の人から見ても明らかに誠実である。
6. 携帯電話に時間をとられすぎない。
7. 忙しいふりをするのではなく、実際に忙しく働く。
8. 自己アピールを過度にせず、協力的な態度を優先する。
9. 親切で、他の人に手を差し伸べる。
10. 他の人を見下すことなく、尊重する態度を持つ。

つまり、言葉やアクセントよりも、礼儀正しさや協力性が職場での良好な印象を与え、円滑なコミュニケーションと協力を促進します。

今、あなたが行うべきことは何か

自身の目的を明確にしましょう

もし、あなたには目標があるのであれば、それが住んでみたい場所、自分になりたい人、あるいは追求したい職業であるかもしれません。次に、3年後の自分の目標を設定し、その目標に近づくためのステップを考えてみましょう。他の成功した人たちの経歴や経験を調査し、その人たちがどのようにしてそのポジションに到達したのかを学びましょう。必要な資格、資金、時間など、目標を実現するために必要な要素を把握し、計画を立てるのに役立つでしょう。

さらに、目標の人物が特定できたら、その人からアドバイスを受けることも一つの方法です。インターネットの時代には、その人のウェブサイトやソーシャルメディアを通じて直接問い合わせることも可能です。始めるべきは、今からできることです。英語の勉強、ネイルの学校の検索、デザインのスキル向上など、最初のステップを踏み出してみましょう。目標への道のりは、一歩ずつ進んでいくものです。

一番大切なもの

一番大切なものとして、健康と家族を挙げるのは素晴らしい考えです。

将来どれだけ成功しようとも、健康が損なわれていたり、家族との絆が希薄だったりすると、豊かな生活を楽しむことが難しくなります。海外での生活も、仕事だけでなくプライベートも充実していることが重要です。自身がこの仕事と場所を選んだ理由は、それが好きだからであるはずです。自身の楽しい体験や話をお客様と共有することは、良い関係を築く手助けとなり、お客様もあなたとの会話を楽しむことでしょう。仕事を楽しむことは、成功への鍵です。この考え方を大切にして、仕事とプライベートの両方を充実させていきましょう。

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